こんにちは、まんまるです。
電卓で2乗やルートのやり方が知りたいなぁ…
実は、普段から電卓をよく使っている人でも、2乗や√(ルート)の使い方はよくわかりません。
なぜなら、仕事や家計簿をつける時に2乗やルートで計算することがないからです。
しかし、FP1級学科試験のC分野(金融資産運用)では、2乗やルートを使った計算問題が出ます。電卓での計算方法を知っておかないと、問題が解けません。
私はFP1級の勉強をするまで、電卓で2乗の計算ができると知りませんでした。テキストには電卓の使い方は載っていないので、独学で電卓の使い方を学び、2022年1月のFP1級学科試験(合格率6.67%)に合格しました。
この記事では、電卓で2乗とルートを使ってFP1級学科試験の計算問題を解く方法を具体的に解説します。
この記事でわかること
電卓で2乗や【√】を打つ方法がわかる
4乗や【∜】の使い方もわかる
FP1級の計算問題では2乗や√(ルート)を使う
FP1級学科試験のC分野(金融資産運用)では、普段の生活で使うことのない、2乗や√(ルート)を使う問題が出ます。
テキストには電卓の使い方までは載っていないため、「そんなのどうやって電卓で打つの?」という人もいるでしょう。
そんな人のために、2乗やルートを電卓で計算する方法を具体的に解説します。
電卓によってキー表示が違うと思いますので、今回は私が試験で使用した電卓をもとに説明していきます。
2乗やルートを使うのは標準偏差や債権の利回り計算の問題
2乗やルートの計算が必要なのは、標準偏差や債券の利回りを求める問題です。
これらの問題は、FP1級の基礎編と応用編のどちらにも出題されています。
対策をしておかないと、合格に必要な1点を落としかねません。
説明だけではわかりづらいため、実際の問題の形式で使いかたを解説します。
標準偏差を求める問題での使い方
2乗やルートを使うのは標準偏差(リスク)を求める計算問題です。
今回は電卓の使いかたをメインに説明するため、計算式は簡略化しています。
この問題の計算過程は次のようになります。
平均実績収益率:(20%+▲10%)÷2=5%
分散:(20%-5%)²×1/2+(▲10%-5%)²×1/2=225
標準偏差:√225=15%
この計算を電卓ではどう打っていくのでしょうか?
2乗とルートは次のようにキーを打ちます。
2乗の使いかた
分散を求めるために2乗の計算をする必要があります。
分散の計算式
(20%-5%)²×1/2+(▲10%-5%)²×1/2=225
電卓で2乗を計算する場合、[×][×][=]とキーを打ちます。
計算式前半 (20%-5%)²×1/2の打ち方
[20][-][5][×][×][=][×][0.5][=]
計算式後半 (▲10%-5%)²×1/2の打ち方
[-10][-][5][×][×][=][×][0.5][=]
それぞれ「112.5」と表示されるので、これを合計すると「225」になります。
計算式が前半と後半に分かれている場合は、メモリー機能を使うと計算途中をメモする必要がないので便利です。
メモリー機能の使い方は、こちらの記事で紹介しています。
メモリーを使った電卓の打ち方はこうなります。
[20][-][5][×][×][=][×][0.5][=]のあとで【M+】を押す
[-10][-][5][×][×][=][×][0.5][=]のあとで【M+】を押す
【MR】を押す
【MR】 を押すと、計算結果の「225」が表示されます。
ルートの使いかた
次に標準偏差を計算します。
標準偏差の計算式
√225=15%
ルートの計算は、電卓の【√】キーを押すだけです。
[225][√]
「15」が表示され、この問題の標準偏差は15%と計算できました。
4乗や「∜」も計算できる
4乗や「∜」を計算する場合の電卓の使いかたも解説します。
4乗の計算方法
2の4乗を求める場合、
[2][×][×][=][=][=]
とキーを押すと、答えの「16」が表示されます。
[×][×]のあとの[=]の数を変えれば、3乗や5乗、6乗の計算もできます。
3乗 [×][×][=][=]
5乗 [×][×][=][=][=][=]
6乗 [×][×][=][=][=][=][=]
10乗 [×][×][=][=][=][=][=][=][=][=][=]
FP1級学科試験で5乗や6乗の問題が出ることはありませんが、学科試験に合格し、FP協会の実技試験を受ける場合には、住宅ローンの計算などで必要な場面があります。
「∜」の計算方法
割引債券の計算問題では、「∜」を使う問題が出ます。
割引債の利回り計算
(∜100/97.6ー1)×100=0.609…
「∜」を計算するには、【√】キーを2回押します。
[100][÷][97.6][=][√][√][-1][×][100][=]
この順番でキーを押すと、答えの「0.609…」が表示されます。
まとめ 2乗やルートを使いこなしてFP1級学科試験の合格を目指そう
今回は2乗やルートを電卓で計算する方法の解説をしました。
計算式がわかっても、実際に電卓を使って計算できなければ答えにたどり着くことができません。
さらに、FP1級学科試験は難問が多く時間が足りません。いかに素早く電卓を使えるかが、合格に必要な1点を積み重ねるためには必要です。
電卓の機能をフル活用して、FP1級学科試験の合格を目指しましょう。
この記事が「2乗やルートをどうやって電卓で打てばいいかわからなかった!」という人の助けになれば嬉しいです。
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