こんにちは、まんまるです。
計算問題の電卓の使い方がよくわからないなぁ…
FP試験の勉強を始めて、こう思っている人はいませんか?
今回は、電卓のメモリー機能を使ってFP1級応用編の計算問題を効率的に解く方法を解説します。
自己紹介
初めに私の自己紹介です。
- 40代 既婚
- 非金融系勤務
- 小学校2年生、1年生、0歳児の3人の子供を持つ父親
- 2021年5月FP3級、9月FP2級、2022年1月FP1級合格
一番下の子が2021年9月に生まれたため、1級学科試験は0歳児の子育てをする中で勉強をしました。
0歳児の育児と最難関であるFP1級学科試験の勉強の両立は大変で、より効率的にFP1級の資格を取得する方法はないかと常に思っていました。
FP1級の計算問題では電卓のメモリー機能を使いこなそう
FP1級学科試験の応用編は試験時間120分で大問5問を解く必要があります。
問題を解き、解答用紙に記入して、最後に見直しをすることを考えると、1問かけられる時間は長くありません。
計算問題で電卓を効率的に使えば、時間を有効に使うことができます。
今回はその方法を紹介します。
電卓のメモリー機能の使い方
電卓によってキー表示は違うと思いますので、今回は私が使っている電卓をもとに説明します。
電卓の【M+】はメモリープラス、【M-】はメモリーマイナスです。
【M+】キーを押すと、表示されている数字を電卓のメモリーに足すことができます。
反対に【M-】キーを押すと、電卓のメモリーから引くことができます。
メモリーに記憶している数字を呼び出すには【MR】キーを押します。
【MC】キーはメモリークリアで、このキーを押せば、文字どおりメモリーをクリアすることができます。
別の計算をするときには【MC】キーでメモリーをクリアしてから計算を始めましょう。
メモリー機能を使ってみよう
それでは実際にメモリー機能を使ってみましょう。
【M+】の使いかた
- 【MC】を押す
- [3][0][0]と押したあと【M+】を押す
- [2][0][0]と押したあと【M+】を押す
- 【MR】を押す
電卓に「500」と表示されます。
【M-】の使いかた
- 【MC】を押す
- [3][0][0]と押したあと【M+】を押す
- [2][0][0]と押したあと【M-】を押す
- 【MR】を押す
電卓に「100」と表示されます。
FP試験の計算問題でのメモリー機能の使いかた
それぞれのキーの使いかたがわかったところで、実際にFP試験でどのように使うのか解説します。
次の条件で、Aさんが65歳から受給できる老齢厚生年金額を計算していきます。
相談者:Aさん55歳 男性 独身
国民年金:20歳から大学卒業までは国民年金未加入(26月)
厚生年金:大学卒業後から現在まで厚生年金保険の被保険者
総報酬制導入前の被保険者期間:228月
総報酬制導入後の被保険者期間:286月(65歳まで)
総報制酬導入前の平均標準報酬月額:35万円
総報制酬導入後の平均標準報酬月額:52万円
総報制酬導入前の給付乗率:7.125/1000
総報酬制導入後の給付乗率:5.481/1000
経過的加算額:1628円×480月ー780900円×454月/480月
報酬比例部分の年金額を計算しよう
Aさんの報酬比例部分の計算式は次のようになります。
35万円×7.125/1000×228月+52万円×5.481/1000×286月
この計算式を電卓のメモリー機能を使って計算します。
まずは総報酬制導入前の部分です。
[350000][×][7.125][÷][1000][×][228][=]【M+】
この順番でキーを押すと、「568575」がメモリーに記憶されます。
つぎに総報酬制導入後の部分を計算します。
[520000][×][5.481][÷][1000][×][286][=]【M+】
この順番でキーを押すと、「815134.32」がメモリーに記憶されます。
最後に、【MR】を押して報酬部分の合計額を表示します。
「1383709.32」が表示されるはずです。
FP試験では円未満を四捨五入するため、『1,383,709円』が報酬比例部分の金額になります。
計算結果を合計するだけなら、グランドトータルという機能もあります。
グランドトータル機能の使いかたは、こちらの記事をご覧ください。
経過的加算額を計算しよう
Aさんの経過的加算額の計算式は次のようになります。
1628円×480月ー780900円×454月/480月
この計算式を電卓のメモリー機能を使って計算していきます。
まずは報酬比例部分の計算結果をクリアするため、【MC】キーを押します。
電卓から『M』の表示が消えます。
[1628][×][480][=]【M+】
この順番でキーを押すと、「781440」がメモリーに記憶されます。
つぎに後半部分の式を計算します。
[780900][×][454][÷][480][=]【M-】
この順番でキーを押すと、「738601.25」がメモリーの数字から引かれます。
最後に【MR】を押すと、電卓に「42838.75」が表示されます。
これを四捨五入して、『42,839円』が経過的加算額になります。
加給年金は加算する?
Aさんは独身のため、加給年金は加算されません。
老齢厚生年金の合計額はいくら?
報酬比例部分の『1,383,709円』と経過的加算額の『42,839円』の合計『1,426,548円』がAさんの老齢厚生年金の金額になります。
まとめ
今回は電卓のメモリー機能の使いかたについて解説しました。
1問を約3分で解かなければいけないFP1級学科試験では、計算問題を解くスピードが速くなると、時間に余裕が生まれます。
時間に余裕が生まれると、見直しをする時間を確保できるメリットがあります。
電卓の便利な機能を使って、FP試験の合格を目指しましょう。
このブログが「今までメモリー機能を知らなかった!」という人の助けに少しでもなれば嬉しいです。
それでは今回はこれで終わります。
まん、まるっ!
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